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妊活の基本は「腸活」です

子宝治療の基本は、まずは「腸活」です。

胃、膵臓、肝臓、胆嚢、腎臓、副腎、脾臓、膀胱、卵巣、子宮

腹腔と呼ばれるお腹の中の空洞には、こうした臓器が詰まっていることはご存知かと思われます。

しかし、腹腔内の容積でいうと実は殆どが「腸」なのです。殆どという言い方は少し大袈裟かもしれないけれど、お腹の中の大部分は小腸と大腸の「腸」です。

小腸は5〜6メートルあって、ひだを広げるとテニスコート一面分よりも広い!大腸は直径が4〜5センチもあって長さも自分の背丈くらいあります。

その大量のホースがお腹の空洞にパンパンに詰まっているのです。

腹腔内のその他の臓器は、腸に押しやられていたり、腸の中に埋もれていたりします。

よく、不妊に悩む女性は子宮や卵巣が冷えていると言われます。

だから、子宮を温めなさいって言うじゃないですか。

どうやったら効果的に温まりますか?

妊娠していない時の子宮は長さが10センチに満たない小さな臓器。卵巣なんて3〜4センチしかありません。

腸はその小さな臓器の保冷剤にも湯たんぽにもなります。

以前、知り合いの腹部外科医が言っていましたが、手術をしている時に触る腸が冷たく感じられるケースが近年異常に増えているとのこと。

腹腔内臓器というのは基本的に温まっている時に機能が向上します。冷えていると機能低下するんです。腸が冷えているのは現代人のライフスタイルの変化に由来すると思われます。

温められた卵巣から必要なだけの女性ホルモンが分泌されて、腸内で作られた多くの酵素によって滋養された原子卵胞が、一次卵胞、二次卵胞へと育っていく。そして妊娠可能な卵子として排卵されるのです。

腸が冷えていたら卵巣が冷えるから卵子は育たないし排卵も起きにくくなります。

子宮が冷えていたら着床しないし、せっかく着床しても受精卵は途中で発育をやめてしまいます。

ですから、子宝治療に来られた方は、まずは腸活から入ります。初診時の9割以上の方は腸が冷えています。

腸が冷える原因は、食べ過ぎ、甘いものや粉物の摂りすぎ、冷たいもの摂りすぎなどが主ですが、ただそれらをやめたところで一度冷え切ってしまった腸は簡単には温まりません。

腸が冷えると腸内細菌が悪玉菌優位になるからです。この腸内環境を短期間に変えるのがとても難しいし、治療にもコツが必要になるのです。

食事だけでやろうとするならば、おそらくは時間をかけても無理だと思います。何故ならば25歳以降になると腸内細菌の実に7割を占めると言われる日和見菌が悪玉菌に靡くようになるからです。

健康的に生活をしていても25歳になるとお肌の曲がり角が来てしまう。これは腸内環境が加齢によって善玉菌優位から悪玉菌優位に逆転してしまうからなのだそうです。肌にハリを与える酵素が腸で充分に作られなってしまいます。

25歳以降に冷えてしまった腸を温めるには鍼灸治療が必要です。

3ヶ月から半年もあれば腸の冷えは取れて卵子は正常に育ち始めます。

育ち始めた一次卵胞は120日かけて2次卵胞へと変わり、そこからまた数十日かけて排卵可能な卵子へと成熟していきます。

ですから、例えば多嚢胞卵巣だとか、無排卵、空胞、卵子の質が良くないとか、不妊にそういう問題が関係している場合は、腸活から始めて1年から1年半くらいで可能性のある卵子が育つようになります。

体外受精を併用されるかたも、イリシア鍼灸院に通う前には受精卵にならなかった方や5日目の胚盤胞に育たなかったが、一年半後には殆どのかたは胚盤胞に到達するようになります。

これまで一年半以上通われて体外受精を行われた数十名の方の中で、胚盤胞に育たなかった方はお二人です。お二人の共通点は年齢が45歳以上であったことです。

腸活をすれば皆さんが必ずお子さんを授かるわけではありませんが、受精卵を胚盤胞に到達させる事ができたならば妊娠率は確実に上昇します。

40歳代前半くらいまでならば、高度医療との併用で妊娠の可能性はグンとアップします。

また、排卵は正常に行われている。あるいは胚盤胞には育つけれど着床が上手くいかないかたは、子宮内の乳酸菌占有率に問題があることが近年の研究で明らかになってきています。

長らく子宮内は無菌であるとされていたのが、高速遺伝子解析機の発明で腸と同様に子宮内に細菌叢があることがわかりました。

内訳が乳酸菌が90%以上でないと着床率が非常に低くなるという調査結果が出ています。

乳酸菌は副産物として乳酸を生産する菌の総称で、それぞれ多種多様な補酵素を作り出しています。子宮内乳酸菌が作り出す酵素にどんな役割があるのかはまだわかっていないようですが、子宮の本来の役割を考えれば受精卵を育てる為の酵素であることに間違いありません。

ですから、子宮内は乳酸菌で満たされた状態が好ましいのです。

子宮内乳酸菌の比率は子宮内体温で決まります。子宮内体温が高いと乳酸菌占有率も高くなります。

子宮の冷えだけが問題のかたは、卵子が育つ期間を待たずに、治療開始後すぐに自然妊娠される方が多いです。

そこを過ぎてしまうと妊娠までに1年はかかると覚悟しておいてください。

同じ子宮の問題でも子宮内膜症、チョコレート嚢胞の場合は腸活だけでなくて少し足さないとならない要素があります。

免疫の、異物に対する処理能力が低下している関係で詰まりや癒着が起きてしまっているからです。

この場合は子宮内の異物を効率よく浄化する事が重要になります。

こちらの問題は程度によって個人差が大きいし、妊娠までに必要とする期間については効きが早いか遅いかでも随分と変わってきます。一概には申し上げられません。

アトピー性皮膚炎や橋本病などの自己免疫疾患がある方の不妊については妊活成功率は決して低くはありません。ですが、まずはこちらのお困りの疾患の症状を改善するように治療しています。

いずれにしてもまずは腸活から始まって腸内環境を整え、腸を温めることが不可欠です。

「妊活は腸活」

私どもの子宝治療の基本はそこにあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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